ブギーポップは笑わない アニメ 感想
「ブギーポップは笑わない」の最終話を見ました。初回1時間だったり、途中で4話連続の特番があったりの不思議なシリーズでしたね。
僕が見始めたきっかけはブギーポップの原作が電撃文庫だったからです。特に、この手の作品が好きだったとかそういうわけではありません。(実際見るまでブギーポップのジャンルすら知りませんでした)
まず、最初に見た時の感想は「時系列はめちゃくちゃだし、展開はぶっ飛んでるし何なんだこれは?」でした。
最後まで見た感想は、「時系列はめちゃくちゃだし、展開はぶっ飛んでるし何だったんだこれは?」です。
ほとんど変わっていませんね。
それでも、この作品は凄い!と言えてしまうのがブギーポップという作品の特徴だと思います。そう思う理由は一つにブギーポップ役の悠木碧さんの演技力があるのだと思いますし、ニュルンベルクのマイスターシンガーに代表されるような音楽の使い方の妙にあるのかもしれません。
じっさいこれらの要素は確実にあります。とくに夜明けのブギーポップで宮下からブギーポップに徐々に変わっていくシーンは見入ってしまう何かがありましたし、歌うようにしゃべるブギーポップのセリフには癖になる何かがあります。音楽も見事です。
しかし、作品のちからという部分で考えた時に最も適当なのはストーリーそのものの力だと思います。
初めに書いた通りブギーポップの展開は全体的にぶっ飛んでいて、キャラクターも全員どこか浮世離れしていて共感のしようがありません。
しかし、作品のなかで語られる不安や悩みはごくありふれたものであるので、最後にしっくり来てしまうのだと思うのです。
全然理解できないのに、最後に腑に落ちている自分がいる。
このギャップこそ、ブギーポップをなんとなくすごいと思う理由なのではないでしょうか?
真偽のほどは原作シリーズを読んで確かめてみたいと思います。
原作を読んだらまたブログで感想を書きます。
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