アニメの字幕について
最近Netflixを契約しました。dアニメやプライムビデオに比べてレコメンド機能が洗練されていて再生がはじまるのも早いです。
個人的にはNetflixを通じてアニメの市場が世界に広がることを期待しています。じっさい、日本のアニメの9割は日本国外から視聴されているそうです。また、先日の日経新聞の記事でNetflixが新たに2つのアニメスタジオと複数年の包括契約を結んだと報道されていました。とても嬉しい傾向です。
しかし、Netflixでアニメを楽しむ中で一つ気になる点がありました。
GODZILLAやBLAME!といったNetflixが独占配信を行なっているアニメは吹き替えや字幕が英語のみならず中国語やスペイン語でもあり、世界展開への意欲を感じました。
しかし、日本で普通に公開されているアニメはかなりの人気作品でも日本語字幕しかなかったのです。
たしかに、日本で放送されているアニメは日本のマーケットにフォーカスしており、世界展開に向いているとは言い難いかもしれません。しかし、それは世界のアニメファンから日本のアニメを言語の壁で遠ざける理由にはならないはずです。
個人的にアニメスタジオにはたくさん稼いでいただいていいアニメをたくさん作って欲しいと思っているのでアニメ市場が世界に広がるためにNetflixはアニメの字幕を拡充して欲しいと思っています。
一方、Netflixは営利団体でありいつかは取り下げなければいけない作品の字幕設置に投資するメリットが低いと判断すれば設置しないことも十分にありえます。
そこで提案です。
経済産業省その他諸々がやっていて最近戦略見直しが行われているクールジャパン戦略。この予算で字幕をつけたらいかがでしょうか?
その作品が本当に良い作品なら国際展開によって上がった利益、そこから生まれる税収で投資分の回収は可能だと思います。
何より重要なのは、十分に世界のアニメ市場が拡大すればNetflixやAmazonといった民間企業もアニメの字幕に投資をする動機になるということです。つまり、国家予算での字幕設置は時限的な措置であっても長期的な支援になり得るということです。