ソフトウェアエンジニアに向けて勉強中です(今は応用情報技術者、そのあとはjavaをやろうと思っています)。 ここでは、勉強のこと趣味のことを書き連ねて行きたいと思っております。

読書遍歴

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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明 感想

本日公開の劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明を観てきました。

冒頭のマルルクちゃんの日常だけでチケット代の元は取れました。

 

本作を一言で表すと、”黎明卿の愛“そして“狂気”だと思います。

他にもいくらでも適切なまとめ方はあると思いますが、作中で最も愛という概念の似合わない黎明卿が愛について語る狂気が強烈だった、というのが“黎明卿の愛”と表現した理由です。

愛では無いにしても、作品を通じで黎明卿の描き方が重要な要素であることはたしかだと思います。

 

そして作中で非道なことばかり行う黎明卿ですが、映画が佳境に差し掛かる頃になると「実は黎明卿、いいやつなのでは」と思ってしまうあたりが鮮烈な体験でした。

このように感じてしまう理由としては、黎明卿の行動原理が主人公たちを含めた探掘家たちと全く同じ行動原理

つまり

「憧れは止められない」

に従っているからに他ならないのでは無いかと思います。

主人公たちは憧れを止められない、と生きて地上に戻る選択肢を捨てて奈落の底を目指し、黎明卿は「憧れは止められない」と狂気の領域に立ち入ったのでは無いかと思います。

さらに、作中で黎明卿が主人公のリコに対して「あなたは思っていたよりずっとこっち寄りなのかもしれませんね」と語っているように基本の思考回路が黎明卿とリコでは酷似しているのも観客が狂気に染まった黎明卿に共感してしまう理由だと思います。

映画を見たあとにTVシリーズ1話を見るとわかるのですが、黎明卿がレグを解体しようとして試みる検査項目とレグに出会ったばかりのリコがレグに試みる実験が実によく似ているのです。

 

まとめると、最後に友人の死を踏み台にして深界6層に向かう主人公たちも含めて「憧れ」で狂気を正当化している点と、その狂気が当たり前の世界を描ききるアニメーターの力量がメイドインアビスという作品を特別なものにしているのでは無いかと思いました。

 

そして、マルルク可愛い、ナナチ可愛い。

ななちのようなものを描いてみました。f:id:countable46:20200117225020j:image