ガーリーエアフォース アニメ 感想
ガーリーエアフォースのアニメ最終話を見たので全体を通じた感想を述べたいと思います。
最初に見たときは戦闘機を擬人化したいだけじゃないかと思いましたが、見るに値する魅力のある作品でした。
ガーリーエアフォースの魅力はキャラクターと世界観に集約できると思います。
キャラクターに魅力があること自体はある意味普通のことなんですが、ガーリーエアフォースはそこに戦闘機が絡んでいることが他の作品との差別化になっています。たとえばグリペンは、実世界では高速道路からでも離陸できるようにし各地のシェルターに分散配置する運用思想だったものの運用コストがかさみすぎで通常の運用になっているなどのグダグダ感がキャラクターとしてのグリペンによく反映されていると思います。(ヨーグルトが好きなところとかも)
アメリカの誇る大ベテラン機ファントムはいつも派手に立ち回らず老練な戦い方をしますし、バイパーゼロの控えめなところも支援戦闘機というネーミングから連想される控えめな印象を受けたものなのではないかと考えてしまいます。
つまり、実世界の戦闘機が作品のキャラクターに反映され、そのキャラクター性は戦闘で反映されるところがガーリーエアフォースの魅力だと思うのです。
もう一つの魅力である世界観は、僕の好みを反映させたものです。僕がかなり初期にはまったアニメが新世紀エヴァンゲリヲンで世界観そのものが謎に包まれていて、かといってミステリーのように謎が気持ちよく解明されることは求められていない、そういう作品がすきなんです。
それでも、ザイという存在の不気味さと戦闘を重ねるごとに大きくなる謎、そしてザイと本質的には同じかもしれないのに味方であるアニマという存在。これらが魅力であることには変わりありません。
注文をつけるとしたら、最後にあれだけ大きな謎を放り投げて少しも深掘りせずに終わってしまったのが少し残念なのと、作品の随所で見られたザイに関する戦地と戦火にさらされていない地域の認識の食い違いをもっと深くやってほしかったと思いました。(原作を読んでくれってことですよね、わかります)
原作は疲れた時に読むラノベのリストの中に入れておこうと思います。
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