宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 7章 新生編
宇宙戦艦ヤマト2202 劇場で観てきました。
評価の低いレビューが多く、その理由も分からなくはないのですが過去作の良いところを全て継承して新しい良さを加えろというのは少々残酷なことかと思いますので、ここでは良かったところを挙げていきたいと思います。(26話がなかった方がいいのは僕も思います)
以下、ネタバレを含む
今作の良かったところは各キャラの最期だと思います。
パンフレットに福井さんが書いているように大人の事情によって徹底的にいじめ抜けなかった部分があると思いますが、それでも僕は十分満足できました。
加藤三郎の最期。
前章で加藤は自らの死を願い、死ぬために戦っていましたが、今作の最終戦においては生きることを渇望し、渇望しながら殉死しました。
死を前提とした単純な体当たり攻撃が多く見られた旧作シリーズと比較して現代の感性に寄せてきた部分なのではないでしょうか?
徳川機関長の最期まで職責を全うしようとする姿勢のこもったセリフも残してあって嬉しかったです。
26話は要らなかったと思いますしキャラクターはともかくヤマトという象徴は殉じるべきであったと思うのですが、時間断層内にヤマトが浮上してくる絵は美しく、すこしニッチになりますが海上に落ちたカラクルム級をクラスD戦艦が曳航している絵も萌えました。
個人的には最期テレサが現れずに地球を放棄する展開になっても良かったと思います。